暴れる子供

どうして?言うことをきかない、反抗する子供の心理とは

思春期でもないのに、いくら言い聞かせても言うことをきかない、かみつく、物を投げる、反抗ばかりする、そんな子供を前に、親はへとへとに疲れるばかりです。
こんなに困っているのに、どうしてこの子はこうなのだろう…と自分の子育てに自信がなくなってしまう時がありますよね。
子供は親が大好きなはず。
ではどうして困っているのに言うことを聞いてくれないのだろう。
小学生以下の子供が反抗して困っているケースを探りました。

ただ単にやりたくない、他にやりたいことがある

いちばん多いケースがこれじゃないでしょうか…
今テレビを見ているから、絵を描きたいから、宿題はあとで。とか。
そういう時の子供って、本当に頑固でこまったものです。

話が理解ができてない

小学生と言っても、じつは大人の話はおどろくほど伝わりません。
どんなに一生懸命しゃべっても、こちらが一気にまくしたてた時、間違いなく90%は理解できていないでしょう。
以下は子供に話を理解させるポイントです。

1、目をみてゆっくり話す 2、要点だけ簡単な言葉で 3、何度も根気強く伝える

言葉で気持ちが伝えられないとき

小学校低学年くらいまでの子供によくあることですが、何度言い聞かせても友達にかみついてしまったり、ぶってしまうことはあります。
また言葉でうまく伝えられない子は、手が出てしまうことはよくある事です。
成長にともない減っていきますので、辛抱強く言い聞かせるようにしましょう。
また、周囲へは親がフォローをし、理解を得られるようにするといいでしょう。

親にもっとかまってほしい

親に対する甘えが、反抗という形で現れることもあります。
子供が親に反抗するのは反発しながらも「親は自分をわかってくれるはず」「自分の気持ちに気づいてほしい」という期待があるからです。
子供の反抗は、親に対する最後のラブレターであり、親は何とかしてくれるという隠れた信頼の現れなのです。
逆に、片親など親の負担が大きい家庭では、子供はあまり反抗しません。
逆に親を気づかい、自分の甘えたい気持ちを押し殺して親の迷惑にならないように自分を制御する、大人のような子供になります。

外ではいい子、家では暴れんぼうのケース

また、外ではとてもいい子なのに、家では手がつけられないくらい言うことを聞かなくなる子もいました。
学校や塾などに適応しようとするあまりストレスになり、リラックスできる家でその分発散するという、いわゆる「良い子」に多いケースだと見受けられました。
このような時は、せっかくリラックスできる家庭なのですから、むりやり発散を押さえつけようとせず、学校や塾での苦労をねぎらったり、話を聞いてあげて、そんなにいい子にしていなくてもいいんだよ、と伝えてあげられるのがベストです。

ちなみに…押さえつける家庭では反抗できない

そのため、親が過干渉だったり、暴力で押さえつけるような抑圧的な家庭では、小学生以下の子供はあまり反抗しません。
家で過度に自分を押さえているため、反対に学校などで言うことをきかない反抗児になることがあります。
または、思春期をすぎた大人になるころに様々な手段で親の支配から逃れようとします。
押さえつけられた自我の攻撃が自分に向かい、精神的なバランスを崩すこともあります。

言うことをきかない子供へのユニーク対処法!

子供が言うことを聞いてくれないと、ほんとうに頭にきますよね。
こっちだって忙しいのに、一生懸命やってるのに、全然わかってくれない…
でも怒るのは、健康にも美容にもメンタルヘルスにもあまりよくないもの。
ここはひとつTake it easy! 親も楽に行きましょう!
これからご紹介する方法をためしてみてください。
遊びながら楽しく言うことをきかせることができますよ!

反対ことば遊び 対象:幼児〜小学生まで

まず最初に「反対ことば遊びをしよう」と宣言します。
そしてすべての言葉を語尾で逆の意味にするのです。
例えば「このご飯美味しくないね」(→本当の意味:美味しいね)、「お父さんのオナラ、臭くないね」(→ 臭いね!)のような感じです。
子供は反対言葉遊びが大好き。すぐにノッてくることうけあいです。
ノッてきたところで「宿題やらないでね〜」、「遊びをやめないで、ご飯食べないでね〜」と本当にやってほしいことを反対に言うのです。
子供は「は〜い、宿題やらない〜」と笑いながら、宿題を持って机にやってくるでしょう笑。

さびしさが反抗させるケースも

この記事を書くにあたっての取材で、一人の子供の言葉が心に残りました。
その男の子はかつて、親に向かって物を投げたり暴言を吐いたりして反抗し、困らせていました。
その後、親は子供に対する接し方を変え、関係を修復していき、今ではその子も笑顔の優しい落ち着いた小学校高学年となりました。
どうしてその時、お母さんに向かってものを投げたりしたの?と聞くと、その子は首をかしげ、恥ずかしそうに少しうつむいてから言いました。

ぎゅーっとしてほしかったんだと思う。/かつて暴れん坊だった男の子(小5)

ちょっときれいにまとめてみた

子は親を映す鏡という言葉があります。
すべてのケースにあてはまる言葉とは思いません。
低学年以下のたいていの子供は、親がどんなに頑張っても思い通りに動いてくれないし、親とは全くちがう個性を持って生まれてくることも多々あるからです。
けれど子供の心は何も入っていない空っぽのコップです。
そこに泥水を注げばガラスはにごり、きれいな水をそそげばキラキラと輝きます。
大人の子供に対する接し方で、子供の行動が変わってくることもあるのです。
子供の反抗や暴力は、周囲の大人へのかぼそい声のSOSであることがあります。
子供自身も、どうしていいかわからない、そんな時、子供が全身で叫んだ心の声を受け止めてあげられる心の準備ができるといいですね。

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